【フェデラーパーソナルラケット完全解説!】特徴やセッティング・チューニング方法まで

この記事では、フェデラー選手が実際に使用しているパーソナルラケットについての情報をまとめました。
※市販されているフェデラーモデルのラケットRF97オートグラフについてはこちら。
プロストック?フェデラーパーソナルラケットの特徴

まずはフェデラーパーソナルラケットのスペック。フェデラーは「H19」「H22」といったプロストックラケットではなく、完全に個別のパーソナルスペックのラケットを使っている。
| フェデラー使用ラケット(ガット・グリップテープ等込み) | |
|---|---|
| ウェイト | 364~366g |
| スイングウェイト | 340~350 |
| バランス | 315mm |
| フレーム剛性 | RA68 |
注目したいのが「フレーム剛性:RA68」という部分。フレーム剛性というのはフレームの硬さ、しなりや反発性能に大きく影響する数値で、「RA68」というこの数値は市販のRF97オートグラフと全く同じ。実は、市販されているRF97オートグラフは実際にフェデラーが使用しているパーソナルラケット同じフレームが販売されている。
もちろんフェデラーは市販のラケットにガットを張って使っているわけではなく、ウィルソンからP-1(プライオリティ・ワン)社というカスタマイズ業者を通してチューニングされたものを使用している。
そのため完全に同じラケットとは言えないけど、他のプロ選手使用モデルやプロストックラケットが「見た目だけ似せて中身は別物の場合が多い」ことを考えればフェデラーモデルのRF97オートグラフはかなり誠実だと思う(フェデラーほど人気がある選手モデルのラケットは中身が違うとすぐに訴訟を起こされるという理由も)。
フェデラー実使用ラケットの重さ
市販されているRF97 Autograph(340g)がガットを張った状態で約357gと公表されているのに対し、フェデラーが実際に使っているラケットの重さはガットなど全て込みの状態で364~366gと少し重くなっている。
フレーム自体の重量は市販のものと同じだけど、そこからグリップやヘッドにシリコンや鉛テープで加重してチューニングしているため少し重くなっている。つまり、市販のRF97オートグラフを上手く調整すればフェデラーパーソナルラケットは完全再現できるということ。
関連:フェデラーパーソナルラケットを完全再現するチューニング方法
バランスは315mmでトップライト
フェデラーのラケットはバランスポイントが315mmでトップライト(グリップヘビー)になっている。
市販のRF97オートグラフもガットを張っていない状態で平均バランスポイントは305mmとなっており、グリップの方が重い。ちなみにピュアドライブなど黄金スペックのバランスポイントは320mm。この数値が大きくなるほど頭が重いラケットになる。
一般的なラケットでいうと、バランスがグリップ寄りになるとラケットの操作性がよくなる反面ボールの威力は出なくなる。でもRF97オートグラフは重量があるから打ち負けることもそうそうないし、「トップライトだからボール飛ばない…」ということもなくしっかり飛んでくれる最適なバランスになっている。
グリップサイズとグリップのモールド
フェデラーはグリップサイズ3のラケットを使っている。
グリップのモールド(ウレタン成型されたグリップの基礎部分)に関しては、金型がフェデラー専用の特注形状となっており市販のものとは少し違う。これはフェデラーが小さい頃から使い続けている手に馴染んだグリップ形状を変えたくないというこだわりだとか。
グリップ形状はラケットの性能に関わる要素ではなく持ち心地や好みの問題のためグリップのモールドまで再現する必要はないと思う。ちなみに僕はフェデラー実使用ラケットを使ったことがあるけど、正直グリップ形状の違いは「確かに言われてみれば違うかも…?」くらいだった。
関連:憧れのフェデラーパーソナルラケット!!実際にコートで使ってみた感想
セッティング&カスタマイズ編

グリップテープ
グリップテープはレザーに白いオーバーグリップテープを1枚。
レザーグリップは市販されているものではなく、フェデラーパーソナルラケットをチューニングしているカスタマイズ業者のP-1社製レザーで、グリップに「P1」という刻印がある。
RF97オートグラフは元から黒いレザーグリップだけど、やっぱりレザーは茶色い方がプロっぽくてかっこいい気がする。オーバーグリップテープ巻くから見えないんだけど。
オーバーグリップテープはウィルソンの白いプロオーバーグリップ。ちなみにオーバーグリップテープの端を止めるためのエンドテープは「PRO OVERGRIP」の文字が入っていない無地の真っ黒のテープになっている。
ガットとテンション
フェデラーが張っているガットは縦ナチュラル×横アルパワーラフのチャンピオンズチョイス。
テンションは気温やコートによって使い分けていて、主に以下の4つのテンションで張っている。
- 縦27kg(59.5p)×横25.5kg(56.2p)
- 縦26.5kg(58.4p)×横25.0kg(55.1p)
- 縦26.0kg(57.3p)×横24.5kg(54p)
- 縦25.5kg(56.2p)×横24.0kg(52.9p)
当て革

フェデラーと言えばブリッジに当て革を3つ。
当て革はもともとウッドラケットだった頃フレームにガットが食い込んでしまうのを保護するために使われていたものだけど、フェデラーは「打球感を柔らかくする」「面のたわみを少し大きくする」という目的で使っている。
一般的な軽いラケットだと当て革があってもなくてもそんなに打球感は変わらないけど、RF97オートグラフくらい重量のあるラケットだと当て革のあるなしでかなり感覚が違ってくる。
エラストクロス

エラストクロスはバボラから発売されているガットのノッチ(食い込み)防止に使われるアイテム。
フェデラーはノッチ防止よりもガットのスナップバックや回転量の調整のために使っている。エラストクロスをつける位置も決まっていて、横糸の上から4本目と6本目に5つずつ、合計10個。
RF97オートグラフ
RF97オートグラフを購入するなら「ラケットショップ ロブ」が安いのでおすすめ。
こちらは数少ない「スペック計測」をしてくれるショップなので、数本購入するときなど同じスペックのラケットを揃えることも可能(スペック計測は1本あたり500円が別途必要)。
フェデラー好きなら誰もが憧れるであろうフェデラーパーソナルスペックのラケット。市販のラケットから再現できるのでこの機会に一度完全再現にチャレンジしてみては?











